風邪引いてるのね

いつものように朝メール。
返事はこない。
もう、そういう風になってしまった。
本当に寝てるのか、
もしくは起きてるんだけど
それ所じゃなく、今日の競馬の予想してるか。
きっと今日は後者のほう。
・・・なんてあれこれ考えるのは
よくない癖なのかも。
相手にも都合ってもんがあるんだ。
そう言い聞かせておく。
前はそれでも朝から電話してくれたり、
ゆいの声が聞きたいって感じだったのに
今は、そういう気配は感じられず。
いつまでも続くモンじゃないんだなと実感。
そう。そういうのは冷めた。まさにこんな感じ。

競馬のメインレースの時間になったから
ちょっと電話くれるかな？と思ってメール。
まーたギリギリになってから電話。
あるだけいいのかな。なんて消極的。
「おはよ」
「おはよ。なんだか頭痛い」
「え？大丈夫？」
「2、3日前から風邪ひいてたみたい。
　鼻水とかでちゃうんだ」
そうだったんだ。
何も言ってくれないんだもの。
言ってくれたとしても、心配するだけで
かけつけて看病できる場所じゃないけど。。。
競馬も終わって、少し今度の泊まるホテルの
話をして、またゲームの話を少しして。。
「洗濯しなくちゃ。。またね。今日は早く寝るよ」
「うん。早く治りますように」
「うん。じゃね」
洗濯だって、一緒に住んでたらしてあげられるのに。。。
きっと、夜メールしても電話はないだろう。
そう思うと寂しくなった。

しばらくするとN君からメール。
この前、あるドラマを見逃してしまったと
話したので、それを
ファイルにしてPCで送ってくれると言う。
出来たから送ってあげるねってまたメール。
チャットしながら送ってもらう。
ちゃんと見れるか確認してOK。
ゆいちゃんのためなら、お安いご用だよって。
ありがとうね。ひとしきりお礼を言う。
なんか、私の為にしてくれるのが
嬉しいんだけど、
これが彼だったら。。。って思う。
心は彼って決めてる。
N君はいい友達だって決めてる。
でもね、なんでこんなに楽しいのよ。
N君を彼の身代わりにしたくない。
友達としての態度をお互い忘れないように。

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